yuya4's note

備忘録です。好きにアウトプットします。

2019年3月現在利用しているメモアプリ

最近,論文を読むために iPad Pro + Apple Pencil を導入したのと, そろそろメインの MacBook Pro を買い換えるので, この機会に使っているメモアプリ(って言葉が正しいかはわからない)を見直そうと思っていろいろ調べたのでそのメモを残します。

tl;dr

以下の 3 つのアプリケーションを利用することにしました。 ちなみに今回は 個人での利用 のみを想定しているので,チームでの共有などのプライオリティは高く設定していません。 ()内は使用するデバイスです。

もともとの環境

利用しているアプリケーションもその用途もバラバラでした。笑

今回最終的に利用することにした Evernote(無料版) と Boostnote はもともと利用していたのですが, 個人で利用するメモアプリとしてはその他にも Kobito (2017年12月27日にユーザサポート終了)やNotion (かじっただけですが),iOS 標準のメモアプリをその時の気分で使いわけており,どこに何を記録しているの分からなくなってしまっている状態でした。 また,iPhoneMac の画像の共有のためにはSlack の自分のアカウントへのDM(?)や適当な友人への Line を利用したりもしていました。。。

さすがにごちゃごちゃしていて良くないなというのと,せっかく新しいデバイスが増えるのでこの機にいろいろと見直したという次第です。

メモアプリに求めたこと

私がメモアプリに求めた要件は以下の 4 つです。

  • すべてのデバイス間でシームレスに共有できること。
  • 文章をプレーンな状態で残せること。
    • マークダウンを変換してくれる場合は,プレビュー機能(画面)が別でついてくること。
  • フォルダ分け or タグ付けなどである程度構造化できること。
  • iPad Pro + Apple Pencil を最大限活かせること。笑

こいつらを満たしつつ,できるだけ少ないアプリケーション数で簡潔させたい。

すべてのデバイス間でシームレスに共有できること。

メインで利用する MacBook ProiPad Pro,iPhone の 3 つのデバイスはメモを共有したい。 少なくとも,テキストメモを共有できることは必須だと感じています。

文章をプレーンな状態で残せること。

最近のメモアプリは中途半端にマークダウンに対応してくれるものが多いおかげで, 逆に管理がしにくいと感じていました。 その瞬間の見た目はいいのですが,テキストを他の場所にコピペすると崩れるみたいなことが多発してストレスがすごかった。。。 ですので,テキストは基本的にプレーンな状態で保存できて,かつ,マークダウンを変換する機能がある場合は別の画面でプレビューができるって状態がベストだと思っていました。

フォルダ分け or タグ付けなどである程度構造化できること。

けっこういろんなコンテキストでメモを残すので, ある程度の構造化は必要です。

iPad Pro + Apple Pencil を最大限活かせること。

せっかく買ったのでいい感じにしたい。笑 これはかねてからいいと聞いていた GoodNote を使うと決め手いました。

PDF を取り込んで,直接 PDF にApple Pencil で書きこんだり,PDF の途中にノートを差し込んでメモしたりできます。 フォルダなどでファイルの管理もきちんとできますし,読んだ論文などは今後こいつで管理していくつもりです。

採用したもの

Evernote

まず,「すべてのデバイス間でシームレスに共有できること。」に関しては,課金してプレミアムプランにアップグレードすることで解決されます。次に「文章をプレーンな状態で残せること。」は,設定からオートフォーマットを無効にすれば達成できます。「フォルダ分け or タグ付けなどである程度構造化できること。」に関しては,ノートブックという形でフォルダ分けもできますし,タグもつけられるので検索には向いています。

そして他のアプリと比べて頭一つ抜けたのは,カメラ機能とレコーダ機能です。 カメラ機能では,紙たやホワイトボード上の文書を撮影する際に,いい感じで文書の部分を判定して切り抜いたものをノートとして保存してくれます。 レコーダ機能はさくっと起動させて,録音音声をノートとして保存することができます。

また,Google アドレスでログインできるのと,デスクトップアプリもモバイルアプリも,Web アプリケーションも存在するので,かなり汎用性が高いのも良い点だと思いました。

Boostnote

テキストメモを共有するという目的だけですと Evernote だけでも充分なのですが, コードスニペットをいい感じに残しておいたりしたい。 そういう意味では,Boostnote はかなりベンリなアプリだと思います。シンタックスハイライトがデフォルトでいい感じに設定されているし,ローカルで動いて爆速。 あと,Boostnote はマークダウンプレビューがいい感じにできるのでストレスフリーにマークダウンのメモが残せます。

現在はモバイルアプリがインストールできないので,デスクトップで使うしかできないのですが, コードスニペットの管理だけなら問題ないと感じました。 また,PC 間での共有(というよりもバックアップ)でしたら,Dropbox と連携することで可能ですので, そうすることにしました。

普段 GitHub の Issue 等にそこそこの分量のコメントなりを投下する前には, こいつで下書きしてから書き込んでいます。

というわけで,テキストだけのメモや画像,音声の共有とは別に, コードスニペットの管理という意味で Boostnote を採用することにしました。 コードスニペットを他のメモと一緒に管理するのもイケてないなと思っていましたので。

GoodNote

これはかねてからいいと聞いていた GoodNote を使うと決めていました。

PDF を取り込んで,直接 PDF にApple Pencil で書きこんだり,PDF の途中にノートを差し込んでメモしたりできます。 フォルダなどでファイルの管理もきちんとできますし,読んだ論文などは今後こいつで管理していくつもりです。

採用しなかったもの

Apple 標準メモ

今回いろんなアプリケーションを見ていてかなり優秀なんだと思いました。 Apple のデバイスでしたら「すべてのデバイス間でシームレスに共有できること。」はクリアできますし, 「文章をプレーンな状態で残せること。」も,箇条書き以外は達成できてるはず(箇条書きも設定で無効化できるのかな?)。「フォルダ分け or タグ付けなどである程度構造化できること。」も,フォルダを作成できるのでクリアできています。

ただ,Apple 製品でしか使えないというのは若干汎用性にかけるかなと思ったのと,検索機能が貧弱だなと思いました。 また,前述の採用した Evernote に比べると,もうひと押し使える機能が欲しいなと思ってしまいました。

Notion

最近界隈で盛り上がってきてますね。 私も軽くは使っていたのですが,使いこなせばとてもベンリだと思いました。 私が今回メモアプリに求めている要件も余裕で満たしています。 しかし,いかんせん機能が豊富過ぎて,さくっとメモ用途で使うという意味では使いにくいなと思いました。

拡張性も高く,そのうち本格的に導入できればとも思うのですが,少々導入するのに学習コストもかかりそうですので,今はいったん見送ることにしました。

Inkdrop

こちらも最近盛り上がっていますね! ほとんど Boostnote と遜色ない機能を持っていると思っています。 Inkdrop が Boostnote より際立って優れているのは,モバイルアプリがきちんと実装されていることですかね。

ただ,Boostnote は特定の開発コミュニティで開発が進められている+OSS化されているのに対して,Inkdrop は個人で開発していらっしゃるので若干バグ対応であったり今後の改善スピードが不安ってのと,こちらは有料アプリですので,同じ機能を求めるのなら Boostnote かなと思って今回は利用を見送りました。

モバイルアプリがあるのは魅力的なのですが,今回はコードスニペットの管理に使いたいため基本的に Mac でだけ動けばいいってのと,何故か今はインストールできなくなっちゃっていますが,実は Boostnote のモバイルアプリも存在しているので,強く Inkdrop に変えたいというモチベーションは出てこなかったです。

OneNote

こいつもいろいろできちゃうのですが,Notion と同じく機能が豊富過ぎてさくっと使うには使いづらいかなと思いました。あと,Apple 標準メモ は Apple 製品だけでしか使えないから汎用性がどうとかいいつつも,やっぱり Apple が好きなので宗教じ(ry

まとめ

今回,利用するメモアプリを見直すということで,以下のような要件でサーベイを行いました。

  • すべてのデバイス間でシームレスに共有できること。
  • 文章をプレーンな状態で残せること。
    • マークダウンを変換してくれる場合は,プレビュー機能(画面)が別でついてくること。
  • フォルダ分け or タグ付けなどである程度構造化できること。
  • iPad Pro + Apple Pencil を最大限活かせること。

その結果,以下のアプリケーションを採用することにしました。

文章中でも触れたように,様々な便利なメモアプリが開発され続けているので, 私の中でのベストプラクティスも半年後にはどうなっているのか分かりませんが, とりあえず今使うならこの布陣だなぁと思って挙げさせていただきました。 参考になれば幸いです。